2007年12月20日(木)「しんぶん赤旗」

「偽」ばやりの中

真実伝える「しんぶん赤旗」


 政党といえば自民と民主の「二大政党」、社会保障財源といえば消費税増税しかない…「偽」ばやりの昨今、真実の報道を旨とすべきマスメディアの世界も例外ではありません。そんななか、政治、くらし、世界のことなど、どの分野でも真実を報道する「しんぶん赤旗」の役割、値打ちが際立っています。「赤旗」でないとわからない、これだけの問題―。


「大連立」

「二大政党」 本質に迫る

 次の新聞の見出しを比べてみてください。

 ▽「『自分の政治判断、今でも正しいと』 小沢・民主党代表インタビュー」

 ▽「“あうんの呼吸” 通じ合う仲」

 前者は、小沢氏の言い分を長々と載せた有力一般紙、後者が自民、民主両党の「同質・同類」ぶりをついた「しんぶん赤旗」です。両党の「大連立」騒動で報道姿勢の違いが鮮明です。

 「赤旗」は参院選での民意を裏切る「大連立」に対し、「07年政治考 列島あぜん」、緊急連載「激震 『大連立』と小沢辞意」などを連打。その背景に、「派兵恒久法」「改憲」「消費税増税」などの狙いがあることを一貫して明らかにしてきました。

 一般紙はどうか。日々の報道でも「辞任騒動のち解散風 民主動揺、自民に勢い」(「朝日」)、「与党と民主 対決と協調と」(「読売」)と、日本の政治には「二大政党」しかないような報道が目立ちます。

 図書館で一般紙にも目を通したという東京・世田谷区の男性(80)は、次のようなファクスを赤旗編集局に寄せてきました。

 「六紙に共通することは、〈小沢迷走〉に関しての『アメリカの影』部分の報道が欠落していることです。『赤旗』だけが、それを散りばめています。『赤旗』の見識に改めて敬意を表します」

国際

変革の底流追いかける

 「赤旗はいまや欠かせないものになりました。世界の出来事を底辺から取り上げているからです」。国際関係論が専門の小倉英敬・常磐会学園大学教授が『女性のひろば』二月号(来月初め発売)で「しんぶん赤旗」の国際面について語っています。

 底流の動きとして、社会変革をすすめるラテンアメリカ諸国と、中国やインド、中東やアフリカが協力関係をすすめていることに注目している。その動きを詳しく追っているのは「赤旗」しかないというのです。

 世界ではいま小泉構造改革をまるごとひっくりかえすような構造変化がおきている。それなのに一般新聞は、規制緩和や民営化の新自由主義が進行中であることを前提に世界をみている。だからそこから脱した経済政策をとる国が生まれていることが見えてこない、といいます。

 ある大手紙の編集幹部は、「一般紙は日米同盟堅持が社是だから、それからはみ出す動きはよほどのことがない限りのせない」のは困ったものだと嘆いていました。イラク戦争もアフガン戦争もアメリカがやれば正義の戦争であるかのような一般紙の報道。「バグダッド制圧」や「タリバン掃討」を「成功」と報道した姿勢からは、戦火にさらされた人びとの思いも、平和を求める世界の運動もなかなか見えません。

 米国だけで思いどおりに動かせなくなった世界、深刻な環境問題や格差社会の矛盾、資本主義の範囲だけで解決できなくなった地球規模の問題を掘り下げ、底流の構造変化を日本共産党の綱領の目でとらえていきます。

軍事利権

癒着追及 「群を抜く」

写真

(写真)「軍事利権」の核心に迫る本紙報道と、「群を抜く『赤旗』の報道」と指摘する「山陽日日新聞」(12月1日付)

 「大物次官」と呼ばれた防衛省前事務次官の守屋武昌容疑者らの逮捕が衝撃を呼んでいます。

 「赤旗」は、この事件にとどまらず、「次期輸送機CX 利権の闇」「腐敗の聖域 軍事利権を追う」と題した連載などで、「軍事機密」のベールに包まれた軍事利権の全ぼうに迫っています。

 とくに、随意契約の割合が他の省庁と比べてもきわめて高く、調達のあり方が汚職と利権の温床となっていることや、三菱重工業、川崎重工業など防衛省との契約額上位の軍需企業ほど防衛省・自衛隊からの天下りを多く受け入れていることなど、「政軍財」の癒着の構造に徹底的にメスをいれています。

 また、自民、公明、民主の防衛族議員と日米軍需企業の癒着の接点となっている財団法人「日米平和・文化交流協会」の存在をはじめ、アメリカの本土を守るためのミサイル防衛研究と配備、米軍再編にからんだ沖縄への新基地建設など、アメリカのおこなう戦争に参加することをめざしたなかでの軍備拡大という核心にも切り込んでいます。

 こうした追及の角度は他のメディアには、ないものです。広島県尾道市の地域新聞「山陽日日新聞」(十二月一日付)は、「群を抜く『赤旗』の報道」として、「今回の事件は、官僚の接待疑惑事件ではないと本紙は初めから指摘してきたが、今後の進展のカギも『赤旗』の報道が握っていると期待せざるを得ない追及ぶり」と報じています。

社会保障

消費税でない財源示す

写真

(写真)連載「消費税なぜなぜ問答 社会保障の財源を考える」を開始した「しんぶん赤旗」12月9日付と「消費増税なしに安心は買えぬ」との社説をかかげた「朝日」12月9日付

 社会保障の財源となると、財界や政府・与党に商業メディアまで加わり、消費税増税の大合唱です。

 たとえば「朝日」は十二月九日付で「消費増税なしに安心は買えぬ」という社説をかかげ、福祉財源として「増税による負担増」は避けられず、それは「消費税を中心にせざるを得ない」と結論付けました。自社の世論調査でも、「社会保障に消費税」は「納得できない」が54%にのぼっているにもかかわらずです。

 本当に消費税増税しかないのか。「赤旗」は、ゆきすぎた大企業・大資産家減税と軍事費の「二つの聖域」にメスを入れれば、消費税に頼らなくても、社会保障の財源を生み出すことはできると、裏付けも示してきました。そして、財界の狙いが“大企業の負担を軽くするために消費税を増税すること”と告発してきました。

 「朝日」が「増税社説」をかかげた十二月九日にスタートした連載「消費税なぜなぜ問答 社会保障の財源を考える」は、「朝日」の世論調査結果や具体的な資料も示して「消費税増税やむなし」論に徹底的に反論、「よくわかった」などの反響が寄せられています。

 一方、消費税増税をあおる商業メディアの姿勢には、「消費税に『社会保障税』という、国民を欺く名前をつけて、増税を狙う政府・財界の旗振り役を、買って出ているのであろうか」(本紙十三日付「読者の広場」)という厳しい批判が出ています。

貧困

「SOS」に心を寄せて

 「赤旗」は広がる貧困の深刻さの実相、原因、打開の方向、人々のたたかいを追ってきました。

 「多くのメディアが格差を問題にする中で『赤旗』は貧困問題に焦点をあてている。われわれの問題意識とぴったりだ」と研究者が共感を寄せてくれています。

 働く貧困層の広がりは、財界と政府が一体となって進めてきた「構造改革」による雇用と社会保障破壊に大きな原因があります。この深刻さを示すのが餓死です。

 五十六歳で餓死した北九州市の男性は失業し収入がなくなり病気になり、命綱として生活保護を申請しますが、行政によって拒否され、尊い命を失います。餓死は、特殊例ではなく「構造改革」が本格化した一九九五年を境に急増、年間百人近くに及んでいます。

 貧困を貧困として語り、貧困を生み出す真相に迫ることで「もうがまんできない」と人々の連帯が生まれ、労組やネットワークとなって企業や行政、政治に対し、打開を求めるたたかいが始まりました。社会的連帯による社会的反撃こそ貧困打開の道です。

 人々のたたかいを追い続ける中で生まれたのが「午前4時のSOS」で始まるリポートでした。一般紙記者も「感動を覚えた」と感想を寄せてくれました。「人々とともに歩む『赤旗』の視点が共感をよんでいる。それに応えられる新聞にしよう」。記者たちの決意です。


「一番詳しい」

後期高齢者医療で自治体担当者

 来年四月から導入予定の後期高齢者医療制度について「しんぶん赤旗」は、高齢者に高額な負担と差別医療をおしつける内容であることをわかりやすく紹介し、廃止・撤回のキャンペーンをはってきました。

 一般紙は社会保障費抑制を是とする立場。高齢者医療費引き上げ凍結を検討する与党に対し「凍結期間は極力短く」(「日経」十月十八日付社説)と注文をつけています。

 制度がよく知られていないなかで「しんぶん赤旗」は連載もして紹介。青森県のある市の担当職員は「これは大変な負担だ」、「『赤旗』がいちばん詳しい」と注目しています。奈良市のある幹部職員も「他の新聞も読んでいるが後期高齢者医療の問題は『赤旗』がいちばんよくわかる」と保険料の計算式も切り抜いて活用しています。


病院守れ 「赤旗」報道

首長会議で話題に

北海道・広尾

 北海道では、国の自治体病院「縮小化」路線に沿って道内九十四のうち三十八病院が診療所化されようとしています。道民の怒りは沸騰しています。そのなかで、「しんぶん赤旗」が病院を守る地域ぐるみの運動の広がりに一役買っています。

 日本共産党広尾町議団の申し入れに大野進町長が「さすがに早いなあ。病院は守る」と答えた広尾町に記者が飛びました。

 記事が十一月五日に掲載されると、すぐさま反応がありました。その日、十勝管内の首長の会議が開かれ、「広尾が『赤旗』にでかく載ってたな」と話題になったといいます。ある村長が「『赤旗』に書いてある通りだ」と共感を示したことも伝わってきました。

 その後、党十勝地区委員会が主催した「みんなで病院をまもるつどい」では、町長、町議会議長が講演し、十八人乗りジャンボタクシーを二台準備する老人クラブも現れました。その中心になった人の名刺を見てびっくり。警察官のOBでつくる警友会の役員でした。「病院はみな世話になっていてなくしたくない。この取り組みは本当にありがたい。共産党でもなんでもいいから、あちこちでやってほしいよ」

 空知管内由仁町の記事(十一月二十六日付)が載ると、町民から「『赤旗』と共産党を見直した」という声が党町議に寄せられました。

 保守系町議はいいます。「ある道議が町に調査にきて『診療所にするしかない』といい放ったが、共産党道議の調査は丁寧で『赤旗』の報道も非常にいい。その党の議員に『共産党がこんなに頑張っているのに、おまえとこは病院守れっていわなくていいのか』っていうからな」

(富樫勝彦)


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