2007年12月18日(火)「しんぶん赤旗」

爆音いらぬ 6130人提訴

厚木基地第4次訴訟 最大の原告団

横浜地裁


 米空母艦載機や自衛隊機の爆音被害に苦しめられている米海軍・厚木基地(神奈川県大和市、綾瀬市)周辺住民六千百三十人が十七日、国を相手取り、米軍機と自衛隊機の飛行差し止めと、爆音被害に対する損害賠償を求める第四次訴訟を横浜地裁に起こしました。

 原告団には、神奈川県大和、綾瀬、座間、海老名、藤沢、相模原、茅ケ崎、東京都町田の八市の住民が参加。原告数は、これまでの同訴訟で過去最大となりました。来年三月に、原告の追加提訴を行う予定です。

 爆音被害をめぐっては、二〇〇六年に第三次訴訟で約四十億円の賠償を命じた高裁判決が確定。今回の四次訴訟では、六千百三十人のうち五十八人は民事訴訟とあわせ、行政訴訟でも飛行差し止めを訴えます。

 横浜市の関内駅前から横浜地裁前まで、百七十人以上の原告、支援者らが「平和で静かな空を!」「爆音訴訟に勝利するぞ」と書かれたゼッケンをつけて歩きました。

 地裁前の集会で、第四次訴訟原告団長の藤田栄治氏が、「厚木基地の爆音は、違法状態にあるといいながら、いっこうに減っていない」「みなさんの力を結集して、必ず裁判に勝利し、静かな空を取り戻す展望を切り開きたい」などと訴えました。

 提訴後には、報告集会が開かれました。



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