2007年12月13日(木)「しんぶん赤旗」

国民の立場で追及

「消えた年金問題」で穀田氏


 日本共産党の穀田恵二国対委員長は十二日、国会内で記者団から「消えた年金問題」での政府・与党の態度について問われ、「国民にたいする責任がひとかけらも感じられない」と厳しく批判しました。

 穀田氏は七月の参院選時に自民党が配った、「安倍晋三より、国民の皆さまへ」と題したビラを示し、そこで「最後のお一人にいたるまで、責任をもって年金をお支払いすることをお約束します」と明記していることを紹介。「これが公約です。勢いで(すべての解決を)いってしまったなんていう話にはならない。責任の徹底追及をしなければならない」と強調しました。

 選挙公約に加え、福田康夫首相が十月の所信表明演説でこの問題の解決に言及し、舛添要一厚生労働相も関係者の処分まで含め解決すると繰り返し言明していたことを指摘し、「『この問題は解決できませんでした』『失敗しました』ではすまされない」とのべました。

 穀田氏は、年金問題で一番大事なのは、「国民にとってどうなのかということだ」と強調。事態の全容と責任の所在をはっきりさせると同時に、なぜ政府には解決ができないのか、なにが欠陥なのか、どうしたら解決できるのかについて衆知を集める必要があると指摘。文字通り「最後の一人」にいたるまで責任をもって解決することが大切だとし、「それをやらない限り、政治は国民にたいして責任が果たせない」と表明しました。



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