2007年12月8日(土)「しんぶん赤旗」

クラスター爆弾禁止

オーストリアが法制定


 ウィーンからの報道によると、オーストリア国民議会(下院)は六日、クラスター爆弾を国内で全面禁止にする法律を全会一致で採択しました。

 クラスター爆弾の禁止はスウェーデンに次いで二カ国目。八日まで同地で開かれているクラスター爆弾使用禁止条約を目指す国際会議に、率先して先例を示したものです。

 法律は、クラスター爆弾の開発、生産、所有、使用と輸出入を禁止したもので、現在国内にあるクラスター爆弾は三年以内に廃棄するとしています。十二月一日にさかのぼり効力を持ちます。

 ダラボス国防相は下院での説明で、所有するクラスター爆弾は解体や信管はずしなどの処理をする教育目的に限って使用し、それも一年半以内に全部解体したいと表明しました。

 クラスター爆弾は無差別殺傷や不発弾による民間人被害が大きな問題となっており、ウィーンで開催中の国際会議では百三十三カ国の代表が禁止へ向け、論議をしています。


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