2007年11月29日(木)「しんぶん赤旗」

中小・高齢農家守れ

農業委員会が会長集会

東京


写真

(写真)北海道農業委員会の要請団と懇談する紙参院議員(左から2番目)=28日

 農地の守り手であり農業振興策を自治体に提言する役割をもつ農業委員会の会長代表者集会が二十八日、東京都千代田区の九段会館で開かれました。千二百人が参加し、農政の見直しや農業予算要望を決議しました。

 中小・高齢農家を排除する助成制度「品目横断的経営安定対策」について、実態をふまえた助成要件の緩和や事務量軽減など制度・運用の見直しが必要だと決議しました。会場から「このままだと自給力が低下するだけだ。小規模農家でも農業が成り立つ政治をしてほしい」(徳島県の農業委員会会長)との発言が出されました。

 政府の経済財政諮問会議で農業委員会を縮小・廃止し、第三者機関に農地の売買や貸借を担当させる案が出ているため、「農業委員会の自治体必置規制の堅持」を要求。遊休農地解消活動への助成とともに、農地の不法利用を禁止するため、農作業常時従事状況や営農計画の提出を求めました。

 米価暴落で経営が続けられない稲作農家にたいして水田転作助成金の拡充などを求めました。


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