2007年11月23日(金)「しんぶん赤旗」

米軍基地反対の連帯

那覇 平和大会国際シンポ開く


 「日米軍事同盟打破・基地撤去二〇〇七年日本平和大会」の実行委員会は二十二日、平和大会の開会に先立って那覇市で、国際シンポジウム「米軍基地反対の共同と連帯を地域から世界へ」を開きました。米国、韓国、イタリア、エクアドルから反戦と米軍基地撤去運動にとりくむ市民団体の代表が出席し、会場いっぱいの日本の参加者百四十人と交流。「ともに連帯していこう」との発言が相次ぎました。

 「沖縄と私たちの状況は似ている。みなさんからの連帯をイタリアに持ち帰りたい」と発言を切り出したイタリアのアンドレア・リカタさんは、同国北部ビチェンツァでの米軍基地新設計画に反対する運動を紹介。当初、五百人の集会から始まった運動が二十万人のデモへと広がり、「抗議行動はさまざまな形で展開されており、町は反基地組織でいっぱい。米軍基地の閉鎖は可能だ」と力説しました。

 米国のジョブ・パリッシュさんは、イラクへの派兵命令を拒否した米軍将校の裁判闘争や兵器輸送を中断させる国内での活動などについて報告。「みなさんの助けが必要だ。どうすればみなさんの役に立つのか、学びたい」と語りました。

 韓国・駐韓米軍犯罪根絶運動本部の高維京(コ・ユギョン)事務局長は、朝鮮半島で進む米軍再編の動きについて報告。駐韓米軍による犯罪が凶悪化していることにふれ、「駐屯は平和のためのものでないことを示している」と告発しました。

 エクアドルの全キリスト教人権委員会のパウリナ・ポンセさんは、三月に同国で開いた外国軍事基地撤去国際大会への日本からの参加に謝意をのべ、「今日は、エクアドルから連帯を表明したい」と語りました。

 日本から日本平和委員会の川田忠明常任理事が報告。新日本婦人の会の高田公子会長が開会あいさつしました。シンポジウムは二十三日までです。



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