2007年11月20日(火)「しんぶん赤旗」

ベトナム共産党代表団との理論会談始まる

社会主義・共産主義についての理論問題、現代世界論などで率直な意見交換


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(写真)両党理論交流のために来日したベトナム共産党のトー・フイ・ルア中央理論評議 会議長(左)と握手をかわす不破哲三社会科学研究所長(右)=19日、党本部

 不破哲三党付属社会科学研究所所長・常任幹部会委員を団長とする日本共産党代表団とベトナム共産党代表団との理論交流会談が十九日午後、日本共産党本部で始まりました。ベトナム共産党代表団は十九日朝、日本に到着、トー・フイ・ルア党中央理論評議会議長・中央教宣委員長・書記局員が団長を務めています。

 不破氏は、「ベトナム共産党との間では、東京やハノイで多くの会談がおこなわれましたが、理論交流を目的とした会談は今回が初めてです」とのべ、代表団を歓迎しました。ルア議長は、不破氏がホー・チ・ミン主席をはじめベトナム共産党の歴代の指導者と会談したことを承知していますとのべ、両党間の歴史的な友好関係にふれつつ、「ベトナム共産党は新しい段階の両党関係として、両党間の理論交流を重視しています」と、今回の会談への大きな期待を表明しました。

 会談は、ベトナム側から事前に提出されていた十二項目の質問にもとづいて、現在の情勢でのマルクスの理論(科学的社会主義)の評価、現代世界論、現代資本主義の動向とその本質、価値・搾取の概念に変化はあるか、社会主義・共産主義にかんする理論問題などについて、日本側がその立場と見解を紹介する形で始まり、率直な意見交換がおこなわれました。

 休憩中には、一九六六年以降の不破氏の五回のベトナム訪問と、ベトナム共産党の歴代の指導者との会談などについて会話がはずみました。とくに、タインホア省出身のルア氏は、不破氏がベトナム戦争中の一九六六年にタインホア省を訪問した際の写真を手に取り、感嘆の声をあげていました。

 会談は、二十日午前から再開される予定です。

 会談には、ベトナム側からホアン・チー・バオ理論評議会委員、ドアン・ゴク・カイン対外委員会中国北東アジア局長、ディン・スアン・ズン教宣委員会局長、ファム・バン・リン教宣委員会国際局長、ブイ・テー・ドク教宣委員会宣伝局長、ゴー・フイ・ドク「ホー・チ・ミン国家政治行政学院」所属政治学研究所副所長らが、日本側から緒方靖夫副委員長・国際局長、広井暢子学習教育局長、森原公敏国際局次長、山口富男社会科学研究所副所長らが参加しました。


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