2007年11月11日(日)「しんぶん赤旗」
多重債務
被害根絶・ヤミ金撲滅を
大阪いちょうの会が15周年集会
多重債務者の相談・救済活動をしている大阪クレジット・サラ金被害者の会(大阪いちょうの会)は十日、大阪市内で結成十五周年集会を開きました。二百人が集まるなか、多重債務被害の根絶とヤミ金融の撲滅が呼びかけられました。
南部清、植田勝博両代表幹事があいさつ。多重債務被害者自身による会の運動を通して被害の実態が広く知られるようになり、昨年の貸金業法改正などにつながったとのべました。
全国クレ・サラ対策協議会代表幹事の木村達也弁護士は、改正貸金業法によりサラ金利用者の減少、大手サラ金のリストラと中小サラ金の廃業・転業が進むなどの変化を指摘。被害者運動の今後の課題として、▽多重債務者を最後の一人まで救済する▽サラ金業者の脱法行為の監視と告発などをあげました。
タクシー運転手を狙ったヤミ金や、年金を担保にした違法な融資の被害実態、これにたいする取り組みなどが報告されました。
大阪いちょうの会の田中祥晃事務局長は「ヤミ金被害を生まない、貧困をなくす運動をネットワークを組んですすめていきたい」と語りました。

