2007年11月10日(土)「しんぶん赤旗」

反貧困のネットワーク

来月下旬発足へ 会費300円で若者互助


 「助け合って貧困に立ち向かおう」―。働いても食うに食えない若者たちが団結して自ら助け合う互助組織「反貧困たすけあいネットワーク」が十二月下旬に発足することになりました。

 首都圏青年ユニオンの河添誠書記長とNPO法人自立生活サポートセンター・もやいの湯浅誠事務局長と冨樫匡孝氏が九日、東京都内で記者会見して発表しました。

 労働組合費も払えず労働組合にも入れない人や国民健康保険料が払えず社会保障などにもかかれない人を対象にします。病気やけがで働けなくなったときの休業補償や無利子貸し付けを行う「たすけあい制度」や、労働や生活に役立つ情報の提供、相談窓口の開設、青年が集い仕事について話し合う「若者カフェ」も行います。

 同制度は一カ月の会費三百円で六カ月以上の入会を条件に病気やけがで働けない人に一日千円、最大十日間で一万円の「たすけあい金」を支給。無利子で一万円の生活資金の貸し付けも行います。年齢制限や健康告知の必要はなく、病院や薬店の領収証があれば支給します。

 湯浅氏は「当事者だけでなく、支援的意味も含め多くの人に加入してもらい、市民相互の助け合い関係をつくりたい」とのべ、河添氏は「わずかな金額の支援すらできない今の社会について公的責任も追及していきたい」と話しました。

 問い合わせは首都圏青年ユニオン 電話03(5395)5359。メールはunion@seinen−u.org。



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