2007年11月8日(木)「しんぶん赤旗」

密室会談 全容明かせ

赤嶺議員 憲法解釈の逸脱批判


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(写真)質問する赤嶺政賢議員=7日、衆院テロ特別委

 日本共産党の赤嶺政賢議員は七日の衆院テロ特別委員会で、自民党の福田康夫首相と民主党の小沢一郎代表が密室で開いた党首会談(十月三十日と十一月二日)で、歴代政府の憲法解釈を大転換させる重大問題が協議されたことを批判し、その全容を明らかにするよう迫りました。

 党首会談の後、小沢代表は、福田首相が「わが国の安全保障政策について極めて重大な政策転換を決断された」と表明。自衛隊の海外派兵は、国連の活動に限るとし、「特定の国の軍事作戦は支援しない」と首相が確約したと述べました。

 赤嶺氏が「そういうことを確約したのか」とただしたのに対し、福田首相は「そういう話もあったかもしれない」としつつも、「その部分だけで、すべてが決まっているわけではない」などと述べ、全容を明らかにしませんでした。

 赤嶺氏は、「特定の国の軍事作戦は支援しない」のであれば、インド洋へ海上自衛隊を再派兵する新テロ特措法案と両立しないことを指摘。さらに、国連の枠組みであれば自衛隊を派兵し、武力行使も可能だとすれば、これまでの政府の憲法解釈からの重大な逸脱になると批判しました。

 福田首相は「(赤嶺氏が指摘したのは)部分の話だ。憲法を超えることになれば、それなりの議論も国民の合意も必要だ」と述べました。

 赤嶺氏は、これだけ重大問題を密室で協議しながら、国会にも国民にも説明しようとしない姿勢を厳しく批判し、「こういう状態で(新テロ特措)法案を通すわけにはいかない」と強調しました。


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