2007年10月30日(火)「しんぶん赤旗」
コロンビア首都市長選
2期連続で左派当選
貧困打開へ 教育・医療を促進
【メキシコ市=松島良尚】南米コロンビアで二十八日、いっせい地方選挙が行われ、注目されていた首都ボゴタ市長に新自由主義に反対して国民本位の政治を掲げる左派・民主代案同盟(PDA)のサムエル・モレノ前上院議員(47)が当選しました。首都でのPDA候補の勝利は連続二期目。同国では、首都の市長職は大統領に次ぐ地位とみなされています。
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選管発表(開票率87%)によると、モレノ氏は得票率43%。ウリベ大統領を支持する諸政党が推すエンリケ・ペニャロサ元ボゴタ市長を14%以上引き離しています。
モレノ氏の得票は、PDAのガルソン現市長が当選した前回市長選時より十五万票以上増える見通しです。昨年の大統領選挙でPDA候補が二位22%で、二大政党の一つである自由党の候補の得票を超えたことに続き、ウリベ親米政権のもとでPDAが支持を広げていることを示しました。
モレノ氏の公約の柱は、貧困層に焦点をあてた教育、医療など社会分野の取り組みの促進です。地下鉄の建設、公共交通機関の統合、環境政策の確立なども掲げています。
いっせい地方選挙全体の結果はまだ判明していませんが、PDAは同党が全国で大きく前進したと発表しています。


