2007年10月18日(木)「しんぶん赤旗」

「集団自決」教科書検定

撤回実現どうしても

3団体が共同アピール


 「大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会」「沖縄戦の歴史歪(わい)曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会」「大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判支援連絡会」の三団体は十六日、「いまなぜ『検定意見撤回』が必要なのか」と題した共同アピールを発表しました。

 同アピールは教科書会社からの訂正申請が認められても問題の解決にはならず、意見撤回をどうしても実現しなければならないと指摘しています。

 理由として(1)事実をわい曲し、係争中の裁判の一方の主張をもちだすなどまったく根拠のない意見である(2)教科書調査官の原案を検定審議会がそのまま通してしまっており、調査官が審議会に説明した内容と教科書会社に述べた内容が違う疑いもある(3)責任を明らかにしなければ再び同じ過ちをおかすことになる―などを挙げています。

 さらに、検定意見が撤回されなければ、訂正申請に対しても今回の間違った検定意見にもとづいて恣意(しい)的な修正を求められる可能性が強いとのべています。

 三団体は同日、文部科学省に、検定意見の撤回を求める署名を四千五十八人分提出しました。



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