2007年9月26日(水)「しんぶん赤旗」

初の首脳級会合 154カ国

温暖化防止で国連 「京都後」交渉へ意欲


 【ニューヨーク=鎌塚由美】八十カ国以上の首脳が参加する国連気候変動ハイレベル会合が二十四日、ニューヨークの国連本部で開かれました。欧州諸国からは十二月に予定されるインドネシア・バリ会議での京都議定書後の枠組み交渉開始の意欲が示されました。

 気候変動問題で各国の首脳クラスが一堂に会するのは、史上初。インドネシアのバリで十二月に予定される「気候変動枠組み条約第十三回締約国会議」(COP13)で、京都議定書(〇八―一二年)後の次期枠組みの交渉開始が期待されていることから潘基文国連事務総長が呼びかけました。

 百五十四カ国の代表とともに国際環境NGO(非政府組織)など市民社会の代表も参加。▽温室効果ガスの削減▽適応策▽技術開発▽財政施策の四分野で討論しました。

 EU議長国のポルトガルのソクラテス首相は「国連が、将来の地球規模の行動を交渉する適切な議論の場であることは依然として明確である」と指摘。スペインのサパテロ首相も気候変動の取り組みでの「国連の役割を支持しなくてはならない」と強調しました。

 途上国のなかで最大の温室効果ガス排出国となる中国の楊潔箎外相は、気候変動問題は「すべての国際社会にとっての挑戦であり、問題解決に共同の取り組み」が必要だと述べ、先進国と途上国の「共通だが差異のある責任」の原則にも言及しました。

 気候変動の影響ですでに大きな被害を受けているソロモン諸島のバホエ通信・航空・気象相は、「京都議定書の批准を含め温暖化防止の迅速な措置を取ることを先進国に呼びかける」と訴え、名指しを避けつつ京都議定書に背を向ける米国とオーストラリアを批判しました。

 米国のライス国務長官は、二十七日からワシントンで開かれる米国主催の気候変動問題での国際会議は「国連の議論を支持し前進させるための最初の会合」だと説明しました。

 潘事務総長は議長総括で、会合での熱心な討論によってバリ会議で次期枠組みの交渉を開始する「主要な政治的言質」が得られたと評価しました。



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