2007年9月23日(日)「しんぶん赤旗」

子育て世代の声集め

母子加算削減 止めよう

全生連 女性が全国交流会


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(写真)構成劇で生存権裁判の勝利を訴えた参加者=22日、静岡県熱海市

 全国生活と健康を守る会連合会第五回子育て・女性活動全国交流会が二十二日、静岡県熱海市で始まりました。運動しだいで悪政を変えられる新たな情勢のもと児童扶養手当、生活保護の母子加算の削減をくいとめ、子育て世代の要求をあつめ女性の活動を強めようと開かれたもの。期間は二日間。交流会開催は十四年ぶり。三歳から十六歳までの子と母親ら二百人が参加し交流しました。

 会場は「生活保護基準をあげて」と要求を書いた色とりどりのタペストリーが飾られ、熱気につつまれました。

 鈴木正和会長が主催者あいさつ。細川久美子副会長が基調報告をしました。

 細川副会長は、母子家庭の八割が就労し一人あたりの年収は平均八十三万円だと告発。自公政権が児童扶養手当削減の凍結をいいだしたことについて、「私たちの運動が与党を追い込んでいる」と強調。児童虐待、給食費問題に論及し、滞納世帯に誓約書を出させ、黒板に子どもの名前を書きだすなどの事態が起きている一方、運動で給食費を無料にした自治体を紹介、「子ども、弱い立場の人の人権を守る運動を大きく広げよう」と呼びかけました。

 都留民子県立広島大学教授が「子育てと社会保障―『結果の平等』を求めて」と題して記念講演をしました。

 参加者が全生連の五十二年のたたかいと運動を構成劇で披露。母子加算の削減をもとに戻せと七日、青森地裁に提訴した女性(31)が「負けてはいられない、みんなで力をあわせて頑張りましょう」と生存権裁判への支援を訴えると、大きな拍手が起きました。



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