2007年9月22日(土)「しんぶん赤旗」

代表務める自民支部 06年政治資金

福田氏“透明度”33%

領収書付支出


 自民党総裁選に立候補している福田康夫元官房長官(衆院群馬4区)が代表を務める自民党群馬県第四選挙区支部の支出の透明度が33・5%にすぎないことが二十一日、群馬県選管が公表した二〇〇六年分の政治資金収支報告書でわかりました。


 同報告書によると、同支部は約三千三百九十四万円の収入がありました。

 内訳は、党費が二千九百一人から四十七万八千円で、個人献金は四十二万円、企業・団体献金が競輪の「京王閣」(東京都調布市)、化粧品メーカーの「コーセー」の各五十万円など計千七百五万円、政党助成金を原資とする自民党本部からの交付金が千六百万円など。収入の97・4%が、企業・団体献金と、税金である政党助成金に依存していることになります。

 このほか、前年の繰り越しが約二千三百五万円あります。

 支出では、人件費約千五百七十四万円、事務所費約二百六十四万円など、領収書添付の義務付けがない経常経費の合計は約二千三百五十五万円。

 政治活動費の支出は約二千二百二万円で、内訳は、組織活動費が約千四百三十一万円、機関紙誌の発行その他の事業費が約三百七十八万円、調査研究費が約四十一万円、寄付・交付金三百五十一万円。

 このうち、領収書の写しが必要な五万円以上の支出の合計は、東京・赤坂プリンスホテルでの会合費約五十八万円を含む組織対策費約九十三万円、郵便・切手代約百四十六万九千円、旅費交通費約四百十八万円、選挙区内の高崎市や藤岡市の自民党支部への交付金三百四十万円など、約千五百二十七万円でした。

 いま、閣僚らの相次ぐずさんな政治資金処理が問題になるなか、経常経費と政治活動費の「一円以上」の支出に領収書添付を義務付ける法改正が焦点になっています。

 福田氏の選挙区支部の場合、すべての支出に対し、領収書が添付してある五万円以上の支出の割合、いわゆる“透明度”は33・5%。同氏は、「政治活動の自由の観点から、すべてを公開するのが妥当かどうか」とのべ、政治資金規正法の改正に消極的な姿勢を示しています。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp