2007年9月19日(水)「しんぶん赤旗」

まともな雇用 青年に

「家もなく 1日1食」

交流集会 実態告発次つぎ

就職連絡会が中央行動


 「貧困なくし、まともな雇用を青年に」―教職員組合や青年・学生団体などでつくる就職連絡会(高校・大学生、青年の雇用と働くルールを求める連絡会)は十八日、青年の正規雇用の拡大、労働条件の改善を求めて全国統一行動をおこないました。東京での中央行動では、交流集会と政府への要請をしました。


 国会内で開かれた交流集会には全国から各団体の代表ら約三十人が参加し、各地のとりくみや実態を出し合いました。

 主催者あいさつした全労働中央執行委員の川村好伸氏は、五月に東京都内で開かれた青年大集会を機に青年の要求行動が広がり、政府を動かしてきたとのべ、貧困と格差をなくす運動と共同し、さらに運動を強めようとよびかけました。

 就職連絡会の藤田新一事務局長(日高教書記次長)が基調報告。青森県のある地域では五百人の就職希望者に対して管内から三十人しか求人がないことや、高校生への非正規求人の増大を指摘し、明日の生活もままならない青年に光をあてる行政システムの確立が必要だとのべました。

 各団体の交流では、首都圏青年ユニオンの河添誠書記長が寄せられた相談事例を紹介しました。

 賃金未払いで退職した三十代前半の女性は、新しい仕事に就いたものの、通勤の交通費にも事欠き、最初の給料日を迎える前に失職してしまうかもしれません。

 二十代前半の女性は家がなく、一日一食で二週間しのいでいました。  派遣で働いていた男性は、いじめにあい辞めましたが、以前に失業したとき、生活費としてサラ金から借りた金が百七十万円にもなり生活が成り立たない―。

 河添氏は、「反貧困ネットワーク」を広げて、共同の力で解決させていきたいとのべました。

 民青同盟の清沢達也副委員長は、長野県飯田市で市長に働きかけて常設のジョブカフェを実現させた経験や、岩手県で青年ユニオンが結成されるなど各地で青年がみずからたたかいに立ち上がってきている姿を報告。

 神奈川県の就職問題を考える会の代表は、八月の街頭宣伝で、ネットカフェに寝泊まりする青年から「最賃千円の実現をぜひやって」と声をかけられるなど、街の雰囲気が変わってきていると話しました。

 集会では、日本共産党の高橋千鶴子衆院議員があいさつしました。



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