2007年9月18日(火)「しんぶん赤旗」
イラン核問題
仏外相「戦争に備える」
【パリ=山田芳進】フランスのクシュネル外相は十六日にラジオ番組に出演し、イランの核問題について、世界は「最悪の事態」すなわち「戦争」の可能性に備えなくてはならないとの考えを示しました。
クシュネル外相は、現時点において「これ(イランの核計画)よりも重大な危機はない」とし、同国の核兵器は「世界全体にとって正真正銘の危険」となりうると強調しました。
その上で同氏は、対話が最優先の選択肢だとし、イランが濃縮ウラン製造を中止するよう「最後まで交渉しなければならない」と述べました。
一方で、交渉は続けながらも、資産凍結などの経済制裁を欧州として準備することをドイツの提案で決めたと紹介。フランス独自の対応として、石油・ガス会社などに対し、イランへの投資を停止するよう求めることを決定したと述べました。

