2007年9月15日(土)「しんぶん赤旗」

安倍首相

政治団体が預金3億円

資金団体と会計責任者同じ


 安倍晋三首相の政治団体「東京政経研究会」が巨額の預金を保有していることが、十五日付官報で公表された二〇〇六年の政治資金収支報告書でわかりました。

 東京政経研究会は、安倍首相の資金管理団体「晋和会」と同じ場所にあり、会計責任者も同一人物。〇六年収支報告書によると、みずほ銀行に三億二十三万四千九百八円の預金があります。

 同研究会の収支報告書をさかのぼると一九九七年十一月十七日に「緑晋会」から名称を変更。緑晋会の設立は七九年で、父親の故安倍晋太郎元外相の政治団体を安倍首相が引き継ぎました。

 安倍首相が初当選した九三年の収支報告書では、すでに約五億円の預金があります。この巨額の資産がどこから入ってきたのかは、当時の収支報告書官報からはわかりません。

 名称変更した時点でも四億円以上の預金を保有。その後三億七千万―三億八千万円で推移し、〇四年から約三億円に減っています。

 安倍首相の政治団体の保有預金をめぐっては、初当選翌年に朝日新聞(九四年九月九日付)で、父親の政治団体を引き継ぎ、預金約六億九千万円を継承したと指摘されました。辞任直前にも政治団体の預金について、講談社の『週刊現代』編集部が、「脱税疑惑」があるとして、首相側に取材を申し入れていたことを明らかにしています。



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