2007年9月15日(土)「しんぶん赤旗」

「緑資源機構」談合の特森懇

自民林野族議員に献金

　農水省所管の独立行政法人「緑資源機構」の官製談合事件で、同機構から工事を受注する業者らでつくる任意団体「特定森林地域協議会」（特森協）の政治団体「特森懇話会」が、二〇〇六年も自民党林野族議員らに幅広く献金していたことが十五日付官報で公表された政治資金収支報告書でわかりました。

　特森協は受注実績に応じて会員企業から年会費を徴収していました。総額は年数千万円にのぼります。

　特森懇からの献金は、談合で得た不当利得の還流です。

　特森懇の収支報告書によると、資金提供は、パーティー券購入や寄付金の形で、自民党旧橋本派などの派閥のほか自民党議員を中心に総額三百三十九万円にのぼります。

　松岡利勝元農水相が最も多い百二十万円でした。次いで父親が特森協会長だった中谷元・元防衛庁長官の四十万円、竹下亘衆院議員四十万円、青木幹雄自民党前参院議員会長の二十万円が続きます。

　安倍内閣の閣僚では、辞任した赤城徳彦元農水相が六万円。ほかに三浦一水参院議員二十万円。山本有二衆院議員十万円。山崎正昭参院議員十万円。武部勤元農水相五万円など。

　国民新党は亀井静香衆院議員四十万円、党代表の綿貫民輔元衆院議長が二十万円などです。

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