2007年9月4日(火)「しんぶん赤旗」

中小商工業全国交流集会が閉会

憲法を力に地域から


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(写真)活発な討論が行われ閉会した中小商工業全国交流・研究集会=3日、静岡市

 「ふみ出そう、憲法を力に。地域から発信しよう、中小商工業の輝きを」をテーマに一日から静岡市内で開かれていた第十五回中小商工業全国交流・研究集会は三日、全体会をおこない、閉会しました。全体会では、一、二日目に開催されたパネルディスカッションと分科会からの報告があり、まとめと講評がおこなわれました。

 吉田喜一・東京都立産業技術高専教授がパネルディスカッション「極める―技術・商売」と分科会「新製品・新分野の開拓と産学連携」の内容を報告しました。

 山本義彦・静岡大学副学長が、公的創業支援施設「SOHOしずおか」の事業から学ぶ分科会「SOHOしずおかの挑戦」の報告をしました。

 三井逸友・横浜国立大学教授がまとめと講評をしました。

 集会が「憲法を力に。地域から発信しよう」のテーマを掲げた意義は大きいと強調。この憲法を変え、国が国民の生活、生存を守らないように改悪する動きがあり、国民の不安、怒りがわいていると指摘しました。

 こうしたもとでどの分科会でも、中小業者が新しい反撃にでようとしていることが示された、とのべました。

 三井氏は、分科会などを通じて浮き彫りになった次の点を示しました。

 (1)自立と自律―積極的に立ちあがり行動しよう、経営を守り発展させよう、自分たちで新しい仕組みやルールをつくっていこうという動き(2)運動を通じて学習、成長、それによる人間力の形成、だまっていてもよくならない、なにもしなくては成長できないこと(3)行政に対して改めて積極的に働きかけることが大切。その際、行政とともに成長していく観点をもつこと―などです。

 これに先立ち、脚本家の小山内美江子さんが「地球市民として共に生きる」と題して記念講演をしました。


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