2007年8月22日(水)「しんぶん赤旗」

返還文化遺産を視察

ソウルで緒方、笠井両氏


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(写真)20日、ソウルの古宮博物館で李方子氏の服飾品を閲覧する笠井(左から2人目)、緒方(その右)両氏ら(前田和則撮影)

 【ソウル=面川誠】訪韓中の日本共産党の緒方靖夫副委員長・国際局長と笠井亮衆院議員は二十日午前、ソウル市にある国立古宮博物館や景福宮を訪れ、これまで日本から返還された韓国の文化遺産を視察しました。

 博物館では、韓国文化財庁の特別な計らいで、二年に一度、一週間しか閲覧できない朝鮮民族の伝統的な服飾である故李方子氏の大礼衣装や、韓国を通じて北朝鮮側に返還された北関大捷碑の複製を見学しました。

 同博物館のソ・ジェギュ館長との懇談では、ソ館長が一行に、国会での朝鮮王室儀軌問題の提起に感謝の意を述べるとともに、「文化財の歴史を通じて日韓の友好関係をいっそう発展させたい」との考えを語りました。

 李朝の王宮・景福宮を訪れた一行は、一八九五年、駐韓日本公使の指示により日本の暴徒に暗殺された閔妃(正式称号は明成皇后)の居所や、「明成皇后殉国崇墓碑」を見学しました。

 この居所は現在再建中で、十一月に公開される予定。これに先立って案内されたものです。韓国側が返還を求めている朝鮮王室儀軌には、暗殺された閔妃の国葬の様子を記した「明成皇后国葬都監儀軌」が含まれています。


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