2007年8月8日(水)「しんぶん赤旗」

エノラ・ゲイと対面

被団協 米反核運動が招待


写真

(写真)被爆の実相にまったく触れていない原爆投下機「エノラ・ゲイ」の展示説明に見入る日本被団協代表=6日(山崎伸治撮影)

 【ワシントン=山崎伸治】米国の反核・平和運動の招待で訪米中の日本原水爆被害者団体協議会代表が六日、バージニア州シャンテリーにあるスミソニアン航空宇宙博物館別館を訪れ、広島に原爆を投下したB29爆撃機「エノラ・ゲイ」の実物展示と対面しました。

 ヒロシマ・ナガサキ平和委員会のジョン・スタインバックさんらが、エノラ・ゲイが二〇〇三年十二月に公開された際、平和活動家らが抗議行動したことなどを紹介しました。当時、日本被団協の代表らは、博物館とブッシュ米大統領に「原爆被害の実相を示す資料を併せて展示してほしい。それができないなら、展示をやめてほしい」と要請していました。

 広島出身の塚本美知子さんは、「(戦時中)いつもB29を見上げていたが、実物のエノラ・ゲイを見て、あの下でどれだけの人が苦しんだかと考えた」と述べました。

 長崎で被爆した久保山栄典さんは、「正直言って、あまり来たくなかった。(エノラ・ゲイが)米国の人たちに見守られているようで、あまりいい気持ちはしなかった」と淡々と感想を語りました。



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