2007年7月20日(金)「しんぶん赤旗」

「次の段階」 期限見送り

6カ国協議 米首席代表が見通し


 【北京=山田俊英】北京で行われている北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議の首席代表会合は二日目の十九日、北朝鮮の核施設の無能力化、核計画の完全申告など「次の段階」の措置をいつまでに履行するかについて論議を続けました。米首席代表のヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は同日夜、記者団に対し「次の段階」の履行期限設定が見送られる見通しになったことを明らかにしました。

 首席代表会合は一日延長され、二十日に議長声明を採択して閉幕する見通しです。

 ヒル次官補は「作業部会を開き、重油の供給や核計画の申告、核施設の無能力化について詰めてから、大枠の期限を設定する」と語りました。

 この日の会合は、「次の段階」措置を年内に履行するという米国の提案をめぐって各国が意見を交わしました。ヒル次官補は同日朝、記者団に「(『次の段階』措置の)任務完了の目標期限について六カ国の間に合意がある感じだ」と語り、履行期限での合意は可能との見方を示しました。

 韓国の首席代表、千英宇・外交通商省朝鮮半島平和交渉本部長によれば、北朝鮮の首席代表、金桂冠外務次官は、前日、年内履行は可能との考えを示しました。

 首席代表会合では、無能力化と申告の期限とともに、その見返りとなる重油九十五万トン相当の経済・エネルギー支援方法も集中的に論議されました。

 十九日夜には議長国・中国の戴秉国外務次官が主催する夕食会が開かれました。



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