2007年7月2日(月)「しんぶん赤旗」

防衛相の原爆発言

大臣の資格ない

TVで小池氏 被爆者の苦しみ今も


 日本共産党の小池晃政策委員長は一日、フジテレビ系「報道2001」、テレビ朝日系「サンデープロジェクト」に出演し、久間章生防衛相が広島、長崎への原爆投下を「しょうがない」と発言したことについて、「あまりに非常識な暴言だ。大臣の資格がまったくない」と強く批判しました。


 小池氏は、「(原爆の投下では)二十一万人が命を落とし、いまも二十六万人の被爆者が苦しんでいる」と指摘。「(久間氏の発言は)どういう文脈であったとしても、絶対言ってはいけないことだ」と強調しました。

 「報道2001」に中継で出演した久間氏が、「訂正は必要ない」と発言したことについても、「発言について撤回も訂正もせず、最後まで『しょうがない』と言い続けた。これは重大だ」と厳しく批判しました。

 同時に、安倍晋三首相が「アメリカの考え方を紹介したもの」などと擁護していることについても、「どこの国の首相なのか」と批判しました。

 与党側の出席者は、発言は問題としながらも、「真意を聞いてみたい」(中川昭一・自民党政調会長)、「真意をよく確かめたい」(斉藤鉄夫・公明党政調会長)との発言に終始。久間氏の責任問題には言及しませんでした。

 公明党の高木陽介広報局長は、「辞める辞めないの問題ではない」「選挙前だから与野党対決の構図になり、野党は罷免だとかなる」と発言。小池氏は「選挙に関係なく許されない発言だ」と厳しく批判しました。



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