2007年6月23日(土)「しんぶん赤旗」

温泉爆発事故　千財さん通夜

　東京都渋谷区の女性専用温泉施設「シエスパ」の爆発事故で亡くなった千財明菜さん（２３）の通夜が二十二日、東京都豊島区の仙行寺の沙羅ホールでしめやかに行われました。

　通夜には明菜さんの友人や職場の同僚など百五十人が参列。「なぜこんなことに…」と悲しみをこらえていました。

　「社長の記者会見は誠意がない。許せない」と語気強く語るのは明菜さんの友人の男性。同僚の男性は「心のなかで最後の言葉をかけました」と、絞り出すように語りました。

　通夜には「シエスパ」を運営するユニマットビューティーアンドスパの宮田春美社長も参列。報道陣の問いかけには答えませんでした。

　三人が亡くなり、八人が重軽傷を負った東京都渋谷区の女性専用温泉施設「シエスパ」付属施設爆発事故で死亡した、千財明菜さん（２３）の父親・信行さんが二十二日、記者会見して心境を語りました。

　「明菜の夢はスチュワーデスになることでした」と夢を砕かれた悔しさを語り、今年三月に大手ホテルを退社し、「シエスパ」で働くようになっての「予期せぬ運命によって二十三歳の若さで親よりも先に逝ってしまいました」と無念の思いを話しました。