2007年6月23日(土)「しんぶん赤旗」

政策ビラ 民主主義の要

世田谷・国公法弾圧 公判で弁護側立証


 二〇〇五年秋の総選挙時の休日、東京・世田谷区内の集合住宅の郵便受けに「しんぶん赤旗」(号外)を配ったことが国家公務員の政治活動に当たるとして逮捕・起訴された厚生労働省職員、宇治橋眞一さんの第十二回公判が二十二日、東京地裁(小池勝雅裁判長)でありました。

 この日から弁護側の立証に入り、日本共産党元世田谷区議、田中美代子、日本国民救援会中央本部の芝崎孝夫両氏が証言しました。

 田中元区議は、区民の要望を行政に反映させたり、政党として、有権者に政策を知らせたりする上で、ビラ等を戸別に配布することが議会制民主主義にとって重要な要であることを証言。宇治橋さんが警察官舎とは気付かずに集合ポストに「赤旗」(号外)を配った池尻住宅がある地域は中高層マンションが増えており、住民運動や政党が住民に政策等を知らせる確実な方法として、ビラの全戸配布が有効であることを証言しました。

 芝崎氏は、自ら行った池尻住宅敷地の入り口である扉の開閉状況に関する調査結果について証言。検察の証拠調べで、警察側が、宇治橋さんを住居侵入容疑で現行犯逮捕(その後、国公法違反で起訴)したことに関連し、扉は通常閉じられているかのように述べていましたが、弁護側は、自転車に乗ったまま通れるくらいの幅から、一メートル程度開いているなど、かなりの頻度で閉まっていなかったとする調査結果を示しました。


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