2007年6月15日(金)「しんぶん赤旗」

敬遠される米陸軍

5月の新兵募集、目標以下


 【ワシントン=山崎伸治】五月の米陸軍の新兵募集が二年ぶりに目標に達しなかったことが分かりました。海軍、空軍、海兵隊は同月の目標を達成したとしており、イラク駐留の主力部隊である陸軍が敬遠されたかっこうとなっています。イラク、アフガニスタンでの駐留の長期化とそれに伴う陸軍定数増の方針によって募集の困難に拍車がかかっています。

 五月の入隊者は五千百一人で、目標の五千五百人を約四百人下回りました。月間の目標を達成できなかったのは、年間目標を達成して募集活動を徹底しなかった二〇〇六年九月を除けば、〇五年五月以来のことです。

 これについて米国防総省は、一般的に五月の新兵募集は困難であり、九月末までの年間の目標は達成できる見通しだと説明。しかし陸軍はボーナスを増額したり、入隊基準を引き下げたりするなど、新兵の確保に苦労しています。

 慢性的な兵員不足に直面している陸軍は、五月に新入隊者のボーナスの引き上げを実施。二年間の兵役では六千ドルから一万五千ドルに、三年間の兵役では一万ドルから二万五千ドルにと大幅に増額しました。

 入隊基準の引き下げも行われています。十二日付の米紙ロサンゼルス・タイムズによると、入隊希望者に対して行う適性試験で「最低水準」の入隊者を全体の2%から4%に緩和。深刻でない犯歴は見逃すという「道徳上の適用免除」を与えられた入隊者の割合も増えていると指摘されています。


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