2007年6月15日(金)「しんぶん赤旗」

ベイルートで爆弾テロ

反シリア議員など9人死亡


 【カイロ=松本眞志】レバノンの首都ベイルートで十三日、自動車を利用した爆弾テロが発生し、反シリア派議員一人を含む九人が死亡しました。現場はベイルート西部の海岸通りの遊園地付近です。ベイルートでの爆弾テロはこの四週間で六件を数えます。

 死亡したのは「未来運動」(定数百二十八議席中三十六議席)に所属する国会議員のワリド・エイド氏。息子と二人の警護員のほか六人が犠牲となり、十一人が負傷しました。未来運動はイスラム教スンニ派の政党で、二〇〇五年に結成された反シリア連合「ラフィク・ハリリ殉教者リスト」(七十二議席)の中核組織だといわれています。

 エイド氏は、〇五年二月に暗殺された反シリア派のハリリ元首相と親密な関係にあり、暗殺事件後もシリア批判の先頭にたち、親シリアのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラやラフード大統領と対立していました。

 レバノンでは、北部のパレスチナ難民キャンプで武装集団ファタハ・イスラムと政府軍との間で五月に起きた戦闘が現在でも続くなか、ベイルートでは爆弾テロが頻繁に発生し、これまでに二人が亡くなっています。

 その背景にハリリ元首相の暗殺事件にかんする特別国際法廷の設置をめぐる政治対立があると指摘する声もあります。同法廷は、五月三十日に採択された国連安保理決議に従い、十日から設置準備が開始されました。


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