2007年6月15日(金)「しんぶん赤旗」
国連部隊
パレスチナに派遣検討
ハマスは反対表明
【カイロ=松本眞志】パレスチナ自治区ガザでアッバス自治政府議長支持派のファタハと武装抵抗組織ハマスとの間で軍事衝突が激化していることに関し、国連の潘基文事務総長は十三日、ガザ地区の状況を沈静化させるため国連部隊を派遣する可能性について言及しました。
ガザからの報道によると、ハマスは十四日、ガザ市内にあるファタハ治安部隊の中心拠点を占拠。七日に始まった衝突では、これまでに八十人が死亡しました。
潘氏は国連部隊の配置場所、権限の範囲などについて、すでに国連安保理理事国との間で予備会議を行ったと述べました。十二日にアッバス議長とイスラエルのオルメルト首相に派遣案を伝えたといいます。
欧州連合(EU)のソラナ上級代表も「要請があれば(国連部隊派遣の)可能性を検討する」と語っています。
カタールの衛星テレビ・アルジャジーラは、オルメルト首相が、ガザ地区とエジプトの国境地帯に限定して部隊を配置することに同意したと報じました。イスラエルはこれまで、パレスチナへの国連平和維持軍の配備はイスラエルの安全保障政策への干渉だとして反対してきました。
一方、ハマス幹部は十四日、「ガザ地区へのいかなる外国軍の派遣にも反対する」と言明。イスラム諸国会議機構(OIC)のイフサンオウル事務局長も十四日、「必要なのは外から軍を投入することではなく、中にいる勢力が理解し合うことだ」と述べ、反対を表明しました。

