2007年6月14日(木)「しんぶん赤旗」

横田の日米統合司令部

活動開始 米軍認める


 在日米軍のブラウン参謀長は十三日、米軍横田基地(東京都)への視察に訪れた衆院安全保障委員会との会談で、在日米軍再編で設置されることになっている「共同統合作戦調整センター」(共同統合運用調整所)について「今まさに機能している」と述べ、すでに活動を開始していることを認めました。

 日米両政府が推進する在日米軍再編は、米軍と自衛隊のいっそうの一体化をめざしています。同センターは、その中核に位置付けられる“日米統合司令部”というべきものです。在日米軍再編についての日米合意(二〇〇五年十月)で、横田基地への設置を打ち出していました。

 同参謀長は、会談に出席した日本共産党の赤嶺政賢議員の質問に対し、「(昨年七月の)北朝鮮のミサイル発射の時には(米軍と自衛隊が)隣同士で(対応)できた。こういう施設ができて役に立っている。今まで数日かかったものが、数分でできるようになっている」と述べ、日米の軍事的な連携が強化されていることを強調しました。

 また同参謀長はキャンプ・シュワブ沿岸部(沖縄県)に建設が計画されている米海兵隊新基地について、「運用上の必要から街の上を飛ぶことはある。全く住宅地上空を飛ばないということは不可能だ。世界を見ても、そのようなところはない」と述べ、住宅地上空の飛行を当然視しました。



■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp