2007年6月10日(日)「しんぶん赤旗」

政治変え貧困・格差是正を

大阪集会


 貧困と格差が社会問題となっているなかで九日、「貧困と格差をなくし、人間らしい働き方を求める大阪集会」が大阪市内で開かれました。四百人が参加し、七月の参院選で政治革新の流れをひろげ、憲法改悪勢力に厳しい審判をくだそうとよびかけるアピールを採択しました。主催は同集会実行委員会。

 実行委員長の植田保二大阪労連議長が「雇用や格差是正が参院選の大きな争点になるなかで、集会を通じて政治とのかかわりを検証し、解明していきたい」とあいさつ。

 日本共産党の宮本たけし前参院議員(参院大阪選挙区候補)が、働く貧困層が増え続けている背景にある大企業追随の労働法制の改悪と規制緩和について現職時代の国会論戦を交えて報告し、「改悪に一貫して反対したのは日本共産党だけ」と強調。「政治を変えて労働法制をしっかりしたものにとり戻していくたたかいの先頭にたってがんばりぬきます」と語りました。

 脇田滋龍谷大学教授が講演。貧困と格差が生じた原因について一九八〇年代以降に日本独得の「非正規雇用」がパートタイマーから始まり、その後、最低賃金で働くフルタイム非正規雇用が登場してきたことなど、主に雇用面からくわしく解明しました。

 七人が発言。「青年の雇用問題は深刻。声をあげて願いがたくせる政治、社会にしていきたい」(民青同盟)など、現状とたたかいへの決意を語りました。



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