2007年6月10日(日)「しんぶん赤旗」

学校は国家のものでない

教育3法案廃案求め集会


 教育三法案の廃案を求め八日、国会内で緊急集会が行われました。旧・教育基本法「改正」反対市民連絡会、子どもと教科書全国ネット21、憲法・1947教育基本法を生かす全国ネットワークなどが呼びかけたものです。

 与党は法案の今国会での成立を狙っています。これを必ず阻止しようと、百二十人がつめかけました。会場となった会議室は人であふれ、中に入れず廊下で話を聞く人もいました。

 小森陽一東京大学教授は、「教育三法は国家が教育の中身に介入できるようにするものだ。副校長や主幹を置くことで、軍隊的な序列の中に子どもたちや教師をおくことになる」と指摘。学校は国家のものではなく、教育三法は教育現場に必要ないと強調しました。

 弁護士の村田智子さんは、法案は内容に具体性がなく、教員免許の更新講習の内容なども文科省が勝手に決める仕組みになっていると述べ、「法案を通してしまうことは、教育については文科省にすべてお任せしますと、白紙委任状を渡してしまうことになる」と警告しました。

 集会に駆けつけた日本共産党の井上さとし参院議員は国会の現状を報告し、「法案は国家統制の教育にいっそう足を踏み入れていくものになっている。廃案まで共に頑張りましょう」と激励しました。



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