2007年6月10日(日)「しんぶん赤旗」

改憲反対へ運動さらに

日本平和委全国大会始まる

大津


 「憲法改悪『戦争する国づくり』阻止する大運動を」と日本平和委員会は九日、大津市で第五十七回全国大会を開きました。二日間の日程です。

 あいさつした畑田重夫代表理事は、安倍内閣の改憲策動や自衛隊の国民監視活動を批判したうえで、憲法改悪や米軍基地強化に反対する国民の運動が持続的に高揚・発展しているとのべ、国民の運動と結合し、会の運動を飛躍的に発展させようとよびかけました。

 千坂純事務局長が大会議案を提案しました。議案はこの一年間、会の活動が米軍基地再編・強化反対の住民と自治体ぐるみのたたかいを支え、憲法九条を守る世論と共同を草の根からつくりだし、被爆や戦争の実相を伝える活動など平和の世論を発展させてきた―と指摘しています。

 千坂氏は、改憲手続き法の強行など安倍内閣の暴走で内閣支持率が急落しているのが特徴だと指摘し、憲法改悪に反対する共同をいっそう広げ、改憲の背景にある軍事同盟・基地の動きを告発しようと提起。参院選で改憲勢力に審判を下すとともに、基地闘争で全国的連帯をよびかけました。

 討論では、川田忠明、大久保康裕両常任理事が特別報告。川田氏は、外国基地撤去国際大会(エクアドルで開催)や主要八カ国首脳会議(G8サミット)に際してのNGO(非政府組織)や市民団体による対抗行動への参加を報告し、大久保氏は沖縄での米軍基地強化反対のたたかいを紹介しました。

 日本共産党の小林みえこ参院議員、米兵に妻を殺された神奈川県横須賀市の山崎正則さんが来賓あいさつ。地元、三井寺の福家俊明長吏と日本被団協がメッセージを寄せました。



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