2007年6月4日(月)「しんぶん赤旗」

環境問題

G8での姿勢ただす

NGO 日本政府へ公開書簡


 環境問題にとりくむWWFジャパンなど多くの環境NGOでつくる「2008年G8サミットNGOフォーラム・環境ユニット」は三日までに、ドイツ・ハイリゲンダムで六日から始まるサミットでの日本政府の姿勢をただす公開書簡を安倍晋三首相に送付しました。

 書簡は、安倍首相が五月二十四日に発表した「美しい星へのいざない」で、二〇一三年以降の新しい枠組みについて、「国連気候変動枠組条約の重要な役割について、一切言及されていないことに強い懸念がある」と指摘。二酸化炭素の削減について、先進国である日本一国で「二〇五〇年に70―80%の削減が求められている」と訴えています。

 しかし、「現状の国内対策では、京都議定書第一約束期間(〇八―一二年)の6%削減の目標達成すら極めて困難で、五〇年の大幅削減に向けた道筋は見えていません」と指摘。

 サミットでも「日本が五年ごとの短期や、二〇二〇年あるいは二〇三〇年といった中期目標を掲げ、その目標を達成するために、国内対策の抜本的な変革を行う決意」を表明すべきだとしています。

 書簡は「危険な気候変動を避けるためには、世界全体の温室効果ガス排出を二〇一五年遅くとも二〇年をピークとして削減に転じさせ、五〇年までに基準年の一九九〇年比で半減させることが必要」と指摘しています。



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