2007年6月4日(月)「しんぶん赤旗」

列島だより

ブログ体験 発信そして交流


 インターネットのブログが急速に普及しています。ブログで情報や自分の思いを伝え交流の輪を広げている日本共産党の議員がいます。今回は、堀江ひとみ長崎県議と、木村一彦山口県防府(ほうふ)市議のブログ体験を紹介します。(前回2月12日付)


長崎で人気上位 アクセス日に300〜600

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(写真)堀江ひとみ長崎県議のブログ

 私は二月から「堀江ひとみの徒然(つれづれ)記」というブログを開設しました。

 日本共産党長崎県委員会で開催したインターネット・ホームページの学習会で、議員・候補者が一人称で日々の出来事、自分の思いを多くの人々に伝えることの大切さを痛感したのがブログを始めたきっかけです。

 最近伝えた日々の活動をいくつか紹介します。

 ▽政務調査費は領収書を添付し全面公開することなどを提言した県議会の民主的改革についての議長への申し入れ(五月二十二日)

 ▽銃撃で亡くなった伊藤一長前長崎市長の葬儀に出席してテロ行為を許さない社会にすることを誓った(五月二十八日)

 ▽新幹線や諫早湾干拓よりくらし、福祉充実を求めて行った政府交渉の内容を県庁で、ふちせ栄子参院長崎選挙区候補と記者会見をして報告(五月三十日)

 このような日々の活動とともに、私が初めて長崎市議選に立候補することを決意したときの両親の話、自分の生い立ちや自分の思いなども記しています。

 党県委員長の山下満昭さんが私のブログのことを多くの人たちに紹介しました。このこともあって、ブログを見てくださる人がふえました。

 最近では日に三百―六百のアクセスがあります。「エヌログ」(長崎情報コミュニティサイト)のブログ人気ランキングで五月末は二位になりました。

見るのが楽しみ

 ブログの反響をいくつか紹介します。

 「楽しみよ。毎日見るのを楽しみにしているよ」(一市民より)

 「さわやかで、親近感をもちました」(ある県議より)

 「島原でもみていますよ。いいですね」(島原市民より)

 「インターネットで堀江ひとみさんのことを知りました。夜間高校、日本福祉大学二部を経て長崎県議という経歴に興味をもちました。夜学のよさについて、ぜひ、取材させてください」(神奈川県の作家)

おたより書いて

 私は書くことが好きです。かばんの中にいつもはがきを入れています。お世話になったとき、久しぶりに会った人などにおたよりを書いています。ブログは見てくださっている人へのはがきだと思って、日々のことを記しています。

 まだまだ不十分ですが、多くの人の力を借りて、日々の活動をブログで発信していきたいと思います。一年生の県議ですが、長崎市議十六年の経験も生かし、くらし、福祉充実の願いが届く県政めざし、がんばります。(長崎県議 堀江ひとみ)


選んだ“自立の防府”

全国に思い伝えた

山口

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(写真)木村一彦防府市議のブログ

 昨年十一月に日本共産党中国ブロック事務所が開いたインターネット学習会に参加したのがブログ開設に踏み切ったきっかけです。

 会議では、宣伝局次長の田村一志さんが、第二十四回党大会決定は、全有権者を対象にした宣伝活動の改善強化のいっかんとして初めてインターネットの活用を打ち出したこと、ブログの普及によりインターネットの世界が劇的に変わりつつあり、ブログは社会に対して大きな影響をあたえる存在になってきたこと、このことを重視して自民党をはじめ各党がインターネットの選挙利用を解禁する動きを強めていること―などについて話しました。

弘前から連絡

 実は、私は四年前から市販のソフトをつかってかなり大容量のホームページを開設していました。二〇〇三年春に防府市、山口市を中心とする二市四町の法定合併協議会が発足し、合併への動きが急速に強まってきたため、合併促進勢力がふりまく「バラ色の合併論」に対抗する必要に迫られたからです。

 当時は市の職員をはじめかなりのアクセスがありました。

 結局、防府市は土壇場で法定協から離脱し単独市政の道を選択しましたが、私のホームページもなにがしかの役割を果たしたのではと思っています。

 この間、やはり広域合併問題に直面していた青森県弘前市の党議員から「いつもホームページを拝見している」と連絡があり、後日防府市でお会いするという楽しい出来事もありました。

 しかし、合併が一段落してみると私の熱意も次第に薄れていき、長期間更新せずにほったらかしという事態が続いていました。

 学習会では「とにかくこまめに更新すること。それには気軽にできるブログがいちばん」と強調されたので、従来のホームページはやめて、多少お金がかかりますが、党と提携している業者のブログを使うことにしました。今年の一月一日から始めて毎日欠かさず更新を続けています。

“ブレーク”期待

 しかし、思ったほどアクセスは伸びず、一日平均三十―五十件です。たまに昔の友人や仲間から「見たよ」とメールが入ったり、市の職員から数字の間違いを指摘されたりという反応はありますが、当初期待したほどの声は返ってきていません。内容が「議員活動の報告」というよりはエッセー風な雑文中心になる傾向があり、みなさんが(日本共産党の)地方議員に期待されるものとは少しずれているのかなぁと思ったりもします。

 しかし、本人の「生地(好み)」を生かしたものでないと毎日は続きません。いつか“ブレーク”する日もあるだろうとほのかな期待をしながらこれからも続けていこうと思っています。(山口県防府市議 木村一彦)


 ブログとは インターネットで公開されている日誌風のホームページのことを「ブログ」といいます。インターネットを意味する「ウェブ」と、航海日誌などを意味する「ログ」をあわせた「ウェブ・ログ」という言葉が短くなったものです。

 ブログは、ふつうのホームページに比べて簡単な操作で作成でき、日誌をつけるような感覚で気軽に更新ができます。こうした手軽さのため、個人がインターネット上で発言したり、情報発信する場として積極的に活用され、ここ数年で利用者が急増し、ブログの開設者は、七百万人を超えるといわれています。

 趣味の話題、政治や社会の話題など、個人がブログで発信した情報が、別のブログにもとりあげられたりして、インターネット上に「口コミ」情報をひろげています。


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