2007年6月3日(日)「しんぶん赤旗」

中国 温暖化対策を決定


 【北京=山田俊英】一日の新華社電によると、中国国務院(内閣)常務会議は五月三十日、「気候変動対策国家計画」を決定しました。四日には国家発展改革委員会の馬凱主任が温暖化問題で記者会見することになっており、具体的な内容はここで発表されるとみられます。

 計画には、温暖化対策の「指導思想、原則、目標、政策と措置」が盛り込まれ、中国の基本的立場と「国際協力の必要性」を明らかにしているといいます。

 会議は、地球温暖化は「自然の生態系と人類の生存環境に重大な影響を与える」との認識を示し、経済成長方式の転換や省エネ、人口増加の抑制など対策をとることにしたと同電は伝えました。

 また会議は、持続可能な発展など五つの原則を決め、このなかで「共同だが区別のある責任を取る」ことも強調されました。中国はこれまで、温室効果ガスの排出削減は先進国が主導すべきだと主張をしており、この立場を示すものとみられます。

 六日からドイツで開かれる主要国首脳会議(G8サミット)では地球温暖化対策も主要議題になります。途上国との対話会合には中国から胡錦濤国家主席が出席します。

 国務院常務会議は、首相、副首相、国務委員、秘書長で構成され、院の主要メンバーの会議です。



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