2007年5月26日(土)「しんぶん赤旗」

教職員7人を不当処分

都教委 入学式の「君が代」強制


 東京都教育委員会は二十五日、四月の入学式で「君が代」斉唱の際に起立しなかったとして、都立高校六人と障害児学校一人の教職員にたいし懲戒処分を発令しました。最も重い人は減給六カ月で、二〇〇三年十月以降の不当処分者は延べ三百八十八人にのぼりました。

 都教委は、〇三年十月二十三日の「通達」(10・23通達)で、教職員に「日の丸」「君が代」の斉唱・起立、ピアノ伴奏を強制してきました。

 都教委の「日の丸・君が代」強制をめぐっては、東京地裁が昨年九月、「10・23通達」とそれに基づく校長の職務命令は「思想及び良心の自由」(憲法一九条)を侵害するなどとして、従う義務はなく、「いかなる処分もしてはならない」との判決を言い渡しました。しかし、都教委は同判決を無視し、昨年九月以降、不当処分した教職員は延べ四十二人になりました。

 「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会(清川久基、星野直之共同代表)は同日、抗議声明を発表し、「日の丸・君が代」強制は「愛国心」の強制であり、「思想・良心の自由」の侵害そのものであると批判。都教委の「暴走」にストップをかけ、不当処分撤回までたたかう決意を表明しました。



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