2007年5月26日(土)「しんぶん赤旗」

久保山さん墓前で誓う

第五福竜丸の悲劇二度と


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 二〇〇七年原水爆禁止国民平和大行進(東京―広島コース)は二十五日、静岡県焼津市に入りました。冷たい雨の中、アメリカによるビキニ水爆実験で被ばくし亡くなった故久保山愛吉・第五福竜丸無線長の墓のある弘徳院で集会を開き、参加者六十人が核兵器廃絶へ決意を新たにし、集会後、市内を行進しました。

 集会に先立ち、飯塚利弘・焼津市平和委員会理事長がビキニ被災事件について講演し「第五福竜丸が世界史に大きな影響を与えた」として“人類と核兵器は共存できない”と世界に発信し、世界の反核平和運動の原点となったことなどを強調。

 事件当初から、アメリカが日本政府に第五福竜丸を沈めるよう圧力をかけ、金による政治決着で事件をもみ消そうとしたことを紹介し「この事件が忘れ去られることを喜ぶ勢力は今もいます。この人たちとのたたかいです」とのべました。

 集会で、全国通し行進者と県内通し行進者の四氏が「核兵器廃絶とあわせ、憲法九条守れと声を上げて行進しています」「私は平和が大好き。久保山さんの遺言『原水爆の被害者は私を最後にしてほしい』を守るためがんばって歩きましょう」と決意を表明しました。

 戸本隆雄焼津市長がメッセージを寄せました。



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