2007年5月26日(土)「しんぶん赤旗」

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参院選 愛知選挙区(定数3)

労働者の叫びを国会へ

八田はったひろ子さん(61)前参院議員


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1946年、名古屋市生まれ。県立瑞陵高校卒。三井信託銀行名古屋支店勤務。1975年岡崎市議、87年愛知県議、98年参院愛知選挙区で当選(一期)。現在、党中央委員、県副委員長。趣味は草花鑑賞や庭いじり。

 インターネットのウェブサイトの「困ったことがあったら八田さんに相談したら」との書き込みが評判になり、告発の手紙やメールが次々と届きます。

 トヨタ本社の労働者からは「常態化しているサービス残業について、迅速な調査、対応をお願いします」との手紙が。午後十時五十八分に退社しているのに午後十時退社と記入させられている、三時間休憩していることにして残業時間を調整している――と。八田さんは、この手紙を持って豊田労働基準監督署と交渉し「サービス残業は重大な企業犯罪。きちんと調査を」と強く求めました。

 トヨタ通商の労働者の妻や、アイシン精機の労働者からもサービス残業改善の訴えが寄せられています。

 八田さんは、参院議員のときにサービス残業や長時間労働の問題で十七回も質問をして、大企業にサービス残業代を支払わせました。「財界のもうけ頭、トヨタのある愛知から、働く人々や若者の悲痛な叫びを国会の場で告発し、人間らしく働けるルールをつくりたい」と訴えます。

 岡崎市議、愛知県議、参院議員を通じて乳幼児医療費無料化を求め自ら署名運動にも取り組みました。参院議員時代にはDV(夫婦間などの暴力)防止法を制定させるためにも奮闘しました。

 祖母から戦争中の名古屋空襲の話を聞いて育ちました。国会在任中は常に「九条バッジ」を胸につけ活動し、平和を守ることは、八田さんの原点です。名古屋港の藤前干潟をラムサール条約に登録させ全面保存を実現。愛知万博の計画を変更させオオタカのすむ「海上(かいしょ)の森」を守るなど、自然環境の保全にも奮闘してきました。

 市議時代の八田さんを知る女性は「八田さんは子育てと義父母の介護をしながら、市議として保育園の延長保育や産休あけ保育の実現にがんばりました。私たちの気持ちがわかる政治家です」と力を込めます。

 記事 石川士朗

 写真 大川清市


 【愛知選挙区】八田さんのほか、自民現職、公明現職、民主現職、民主新人、社民新人などが立候補を予定。


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