2007年5月26日(土)「しんぶん赤旗」

最低賃金 1000円以上に

“生存権守る”全国で行動

全労連など 国会前ではハンスト


 貧困と格差の打開めざし全労連などは二十五日、最低賃金の大幅な引き上げ、全国一律制度の導入を求め、第一次の全国行動を繰り広げました。中央行動には、全国から千六百人が参加、最低賃金法改定案の審議が始まった国会に向けて「最低賃金を千円以上に引きあげよ」「ワーキングプア(働いても貧しい暮らし)をなくせ」と唱和しました。


 最低賃金の全国平均は時給六百七十三円。ワーキングプアの原因になっています。日本共産党をはじめ野党、労働界が一致して時給千円への引き上げを要求しています。同日午前八時半から国会前では約五十人が、最賃六百七十三円にちなみ六百七十三分のハンガーストライキに突入しました。

 横浜市従業員労働組合の男性(23)は「青年が希望のもてる未来を」のプラカードを手にハンストに入りました。「低賃金で結婚もできず子どもももてない青年がいっぱい。ふつうに睡眠をとり、食事をする当たり前の生活には、最低でも時給千円は必要です」

 全労連・全国一般大阪府本部の竹口登美書記次長(44)は「トヨタはボロもうけしていても労働者は低賃金。最賃を引き上げ、みんなのふところを温かくしたい」と座り込みました。

 市民団体も「最賃の引き上げは、生存権をまもる国民的課題」と支援にかけつけ、路上フォーラムを開き、「憲法二五条の保障する人間らしい生活ができるよう一緒にたたかっていこう」とエールを交換しました。

 全労連の坂内三夫議長は、日比谷野外音楽堂で開いた決起集会であいさつし、時給千円以上を求める世論を運動で切り開いてきたと強調。「貧困と格差から脱出する道は労働組合の力を大きくし団結して共同を広げ、立ちあがることにある」と訴えました。

 決起集会には日本共産党の吉川春子参院議員がかけつけあいさつ、ハンストに入った労働者を穀田恵二衆院議員が激励しました。



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