2007年5月21日(月)「しんぶん赤旗」

改憲阻止の運動交流

自由法曹団が研究討論集会


 約千七百人の弁護士らでつくる自由法曹団(松井繁明団長)は二十日、熊本県阿蘇市内で研究討論集会を開きました。弁護士や事務職員など約五百人が参加しました。改憲阻止、生活保護問題などの地域での活動、今国会に提出されている法案の問題点などを交流しました。

 自民・公明与党は、今国会で教育三法案の成立を目指しています。

 討論では同法案が(1)国家の教育内容への介入(2)教員免許更新制導入で教員への忠誠・服従の強制(3)文部科学大臣の権限強化による教育の国家統制――などの問題点があることがあげられました。

 松井団長はあいさつで「『戦後レジームからの脱却』は現憲法体制の脱却を狙っている。改憲策動は、国民の要求に基づくものではなく、アーミテージ報告に見られるアメリカからの圧力を出発点にしている」と安倍政権を批判しました。

 日本共産党の仁比聡平参院議員・弁護士も駆けつけ、「十八もの付帯決議を付けざるを得なくなったこと自体が改憲手続き法案の欠陥を示している。真に改憲を許さない勢力が国会のなかで勢力を強めるために頑張りぬく」と語りました。

 集会は一九六五年から毎年開催し、今年で四十二回。今回は二十一日まで行われ、改憲阻止、教育、労働などのテーマを討論。二十一日には日本の軍事大国化に反対や水俣病被害者の早期補償を求めるなど六つの決議を採決します。



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