2007年5月20日(日)「しんぶん赤旗」

新赤坂議員宿舎問題について

穀田国対委員長に聞く


 国会議員宿舎の建設や入居をめぐる問題がマスメディアでとりあげられています。日本共産党の穀田恵二国対委員長に党の見解を聞きました。

 ――議員宿舎についての基本的考え方は。

 穀田 議員宿舎は、全国各地から選出される国会議員が国民の代表として議員活動をおこない、年間二百日をこえる国会の会期中、その職責をはたしていくうえで、必要不可欠の施設です。

 ――衆院の赤坂議員宿舎の建て替え問題について、日本共産党はこれまでどのように主張してきたのですか。

 穀田 建て替え問題について、私たちは、議院運営委員会で次のような態度をとってきました。

 (1)二〇〇〇年ごろから、赤坂宿舎の築年数や耐震性から建て替えが議論になりましたが、わが党は、建て替えを行わず補強で対処できないのか、建て替える場合には国民の理解が得られる簡素なものにすべきだ、と主張しました。

 (2)二〇〇二年に新赤坂宿舎の建設が決定された際には、国会施設である議員宿舎を建設から管理運営まで民間業者に丸投げするPFI方式は問題であり、建設費用が高くなる可能性もあることなどを指摘し、反対の態度をとりました。

 (3)新赤坂宿舎の建設予算の計上には、一貫して反対してきました。

 ――議員宿舎の使用料についてはどう考えますか。

 穀田 議員宿舎の使用料が「安すぎる」などの国民のみなさんのさまざまな批判の声をふまえ、日本共産党として、本年四月十日の議院運営委員会理事会や五月九日の与野党国会対策委員長会談で、使用料などの見直しについて「各党協議」を呼びかけましたが、現在まで協議の場は設けられていません。五月十八日の議院運営委員会理事会で再度、各党協議を提起し、与党側から「後刻問題点を洗い直す」「今後の検討課題とする」との意見表明がありました。

 ――宿舎に入居するのですか。

 穀田 新赤坂宿舎は、老朽化した元の赤坂宿舎を建て替え、さらに、青山、高輪など二カ所の宿舎を統合し、跡地を売却することになっています。

 旧赤坂宿舎に入居していた議員は、新宿舎の建設期間中、仮宿舎に入居してきましたが、五月末までに仮宿舎からの退去を求められています。このため、日本共産党としても議員宿舎を必要とする議員は新宿舎に入居します。

 使用料について、適切なものとするよう見直しをもとめたことにたいして与党側も「検討」を表明したことをふまえ、実現させるために、引き続き力をつくします。


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