2007年5月6日(日)「しんぶん赤旗」

憲法生かし平和外交を

CS放送で笠井議員

国際貢献あり方議論


 日本共産党の笠井亮衆院議員は、五日放映のCS朝日ニュースター「新闘論!永田町」に出演し、自民党の岡田直樹参院議員と、日米関係のあり方や憲法の問題について討論しました。

 日米関係が対等でないことについては、笠井氏と岡田氏の意見が一致しました。岡田氏が「米国に物申すため、日本も国連安保理の常任理事国に入りたい」と表明したのに対し、笠井氏は「国連改革は必要だが、常任理事国に入れば軍事力とのかかわりも出てくる。憲法九条を持つ国にふさわしい(平和的外交的な)国際貢献に徹するべきだ」と述べました。

 笠井氏が「安倍首相が集団的自衛権の行使を検討する有識者懇談会を設置したが、どう見ているか」と提起すると、岡田氏は「政府が一から研究し直すのは悪いことではない」と述べ、「決して戦争できる国にするのではない。同盟国との信義を守るために必要だ」と釈明しました。笠井氏は、過去に集団的自衛の名で行われた戦争はすべて侵略戦争だったことをあげ、「(集団的自衛権の行使を可能にすることは)究極の解釈改憲によって九条を骨抜きにするものだ」と批判しました。

 自衛隊の存在など、現実と憲法が合わなくなっていることを理由に改憲を主張する岡田氏に対し、笠井氏は「軍事力や軍事同盟ではなく、外交によって安全保障と相互繁栄を目指す方向に世界は変わりつつある。むしろ、解釈改憲でやってきた部分をもとの精神に戻し、国際社会の信頼を得る方向に向かうべきだ」と主張しました。



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