2007年4月28日(土)「しんぶん赤旗」

慰安婦問題

和解は歴史への責任

「日本政府は公式謝罪を」

決議案提出のホンダ米議員


 【ワシントン=鎌塚由美】日本政府に「慰安婦」問題で公式な謝罪を求める決議案を米下院に提出したマイク・ホンダ議員(民主党)は二十六日、ワシントンで演説。改めて日本政府からの公式な謝罪の必要性を強調しました。


 ホンダ議員は同日夜、「慰安婦」問題に取り組んできた「慰安婦問題ワシントン連合」の年次総会に出席し、基調演説を行いました。

 演説に先立ち記者団の質問にこたえたホンダ氏は、安倍首相が同日、下院指導部を訪問し、「慰安婦」問題で「おわび」を表明したことについて、「これまで首相の個人的な(「慰安婦」問題への)認知はあったが、明確で公式な被害者への謝罪がないことが問題になってきた」と改めて指摘し、「安倍氏の個人的な発言」であり、「公式な謝罪ではない」と語りました。

 ホンダ議員は、基調演説で、心身ともに甚大な被害を受けた元「慰安婦」の女性たちへの日本政府の公式な謝罪は、「歴史への責任」だと指摘。アジア系米国人として、「米国社会をより多様でより教養ある社会とするために、歴史の真実を教え、真実を学ぶ探求に取り組むことが私の責任であり、皆の責任だと思う」と話しました。

 ホンダ氏は、歴史問題を乗り越える「和解を確信している」と語り、和解によって「人々、地域社会、国と国とを団結させ、信頼と人間性を促進する」と強調しました。

 ホンダ氏は、下院決議一二一は、「日本のためだけでなく、われわれがより完全な世界となるためのもの」だとも語りました。



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