2007年4月18日(水)「しんぶん赤旗」

大学で銃乱射 32人死亡

米国史上最悪の事件に


 【ワシントン=鎌塚由美】米南部バージニア州西部のブラックスバーグにあるバージニア工科大学構内の学生寮と教室の二カ所で十六日朝、同国史上最悪となる銃の乱射事件が起き、学生ら三十二人が死亡しました。犯人の男性一人は自殺したとされます。

 大学・警察当局の発表によると、十六日午前七時十五分(日本時間同日午後八時十五分)ごろ、学生寮で最初の事件が起き、二人の男女が死亡。その二時間後にキャンパス内の教室棟で銃が乱射され、三十人が死亡しました。犯人はその場で自殺したとみられます。

 米メディアによると、負傷者は少なくとも十五人に上るといいます。

 バージニア州の警察は十七日、容疑者が同大の韓国人学生の「チョ・スンヒ」(23)であり、二件の銃撃で同一の銃が使用されたと発表しました。

 同州では拳銃の購入にほとんど規制がなく、銃保持の免許制度が不十分だと指摘されています。米国では毎年、三万人以上が銃撃で殺されています。一九九九年四月には西部コロラド州のコロンバイン高校で乱射事件が起き、十五人が死亡しました。

 ホワイトハウスは十七日、大学で同日実施される追悼式典にブッシュ大統領が参列すると発表しました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp