2007年4月13日(金)「しんぶん赤旗」

怒りの大集会に5千人

改憲手続き法案 採決強行に抗議

廃案へ9条守れの共同 急速に


 「STOP!改憲手続き法案4・12大集会」が十二日夕、東京・日比谷野外音楽堂で開かれました。強行採決のニュースが流れると、会場をぎっしり埋めた五千人の参加者から「断じて認めないぞ」と抗議の声がわきあがりました。

 「公務員だからといって市民の権利と自由を奪っていいのか」という北海道の根室市労連の男性(60)。「子どもたちの世代のためにも、いまが頑張りどきです」

 大阪からかけつけた府高教の男性(52)は「侵略戦争の反省のうえに立ってできた憲法を守って頑張る教職員の手をしばり、国民の声を聞かず、しゃにむにごり押しする自民、公明などの改憲勢力に審判を下したい」と力を込めました。

 主催者を代表し、「5・3憲法集会」実行委員会の高田健さんは、改憲反対のたたかいは世論調査にも反映し、安倍内閣を追いつめていると強調し、「たたかいはこれから。怒りを力に変えていこう」と訴えました。

 日本共産党の志位和夫委員長、社民党の福島瑞穂党首が国会報告。詩人のアーサー・ビナードさんらがスピーチしました。

 集会後、手書きのプラカードや横断幕を手に国会に向けデモ行進し、唱和を響かせました。


志位委員長が国会報告

 日本共産党の志位和夫委員長は、「拙速を避けて徹底審議を」というのが多くの国民の声だと指摘し、「民主主義破壊の暴走は絶対に許さない」と与党の強行採決を厳しく批判しました。

 改憲派が徹底審議を避けようとするのは、最低投票率の定めがないことや、教育者・公務員の意見表明の規制、有料意見広告に歯止めがないなど、改憲派が有利になるような不公正・非民主的な仕組みが盛り込まれているからだと解明しました。「自民・公明与党がひどい法案に執念を燃やすのは、憲法九条を変えて、日本を『海外で戦争する国』にする企てがまともな国民投票の制度では、到底支持を得られないことを知っていて、いかに国民の民意を恐れているかを告白するものだ」と指摘。「憲法九条を守る一点で共同を広げ、廃案に追い込むたたかいを急速に強めよう」とよびかけました。



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