2007年4月10日(火)「しんぶん赤旗」

震災被災者救済に奮闘

保守の地盤で初議席

新潟・長岡市三島郡区


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(写真)激戦をかちぬき、初当選を喜ぶ竹島さんら=8日夜、新潟県長岡市

 「やった。すごい」。八日午後十一時すぎ、「当選」の報が入ると、事務所に詰めかけた支援者は喜びあい、肩をたたき合いました。

 二〇〇四年十月の新潟県中越大震災で大きな被害を受けた長岡市・三島郡選挙区(定数六)で、日本共産党の竹島良子候補(57)が六位で競り勝ち初当選。現職六人に竹島候補が挑む一人はみ出しの少数激戦のなか、つかんだ勝利でした。〇五年衆院選の比例票を一・五倍にのばす一万五千五百十二票を獲得。同選挙区での党県議席は初めてです。

 同地域は田中角栄元首相の旧越山会の影響も強く残る保守の地盤。しかし震災後、自民党支持者からも「地震の大きさと同じくらい、共産党のがんばりに驚いた」という声があちこちで聞かれました。

 一時は十万人が避難生活を送った大震災。いまも千三百人が仮設住宅で暮らしています。真っ先に住民のもとに駆けつけ、被災者救済の先頭に立って奮闘してきた竹島さん。選挙戦では、土木費偏重、民生費は全国最下位というオール与党の無駄遣い県政を転換し、「暮らしを守り、命が大切にされる政治を」と訴えました。

 街頭演説を聞いた被災者が涙で顔をぬらしながら聞き入るなど、深く心が通じる場面がたくさんありました。「震災では世話になった」「共産党はいざというときの命綱」と党派を超えた大きな支持と共感が草の根から広がりました。

 八日夜、事務所にかけつけてきた男性(69)は初めて日本共産党に投票したといいます。「個人演説会で初めて竹島さんの話を聞いた。福祉や医療を本当にがんばってほしい。自民党ばかりの県議会ではだめだ。筋をとおしてがんばってほしい」と話していました。

 女性(50)も「竹島さんの相手を気遣う温かさを知り、被災者の気持ちが本当にわかる人だと思いました。当選して本当にうれしい」。

 一夜明けた九日、竹島さんは街頭から公約実現を訴え。後半戦の石橋ゆきお、笠井のりお、諸橋とらお=以上現、細井よしお=新の市議候補四人全員の勝利を目指して奮闘しています。


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