2007年4月10日(火)「しんぶん赤旗」

都知事選

“大きな財産残した”

吉田万三氏が支援に感謝


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(写真)記者会見する吉田万三氏=8日、港区

 「暮らし、運動、国政の流れにとっても大きな影響と財産を残すたたかいができた」。東京都知事選で革新無所属、日本共産党推薦候補の吉田万三氏(59)は、当落が決まった八日夜、港区芝の選挙事務所で支援者を前に力を込めて語りました。

 吉田氏は、前回得票(日本共産党公認の若林義春氏)の一・七倍、六十二万九千五百四十九票(得票率11・43%)を獲得し、善戦・健闘しましたが、及びませんでした。当選は自民党・公明党が支援した現職の石原慎太郎氏(74)=無所属=です。

 同日記者会見した吉田氏は、支援へのお礼をのべ、「選挙戦を通じて『石原タブー』と呼ばれていた状況も変わってきた」と振り返りつつ、「暮らしの大変な状況が変わったわけじゃない。これからも運動は続く」と語りました。

 記者会見後の集会で障都連の市橋博事務局長は「今日は石原都政を運動で変えていく出発日だ。頑張ろう」とのべ、大きな拍手に包まれました。

 元足立区長の吉田氏は、二期八年の石原「オール与党」都政と正面から対決し、(1)石原知事の都政私物化をやめる(2)大型開発をやめ、税金の使い方を暮らし・福祉優先に切り替える(3)憲法を都政の基本にすえる―「三つの転換」を訴えました。

 革新都政をつくる会は九日、声明を発表し、「吉田氏の訴えは、選挙戦を動かし、論戦をリードした」とのべ、「この中で、石原候補は、都政私物化の批判に対して弁解と言い訳にまわり、『都民の目線による医療と福祉をすすめます』といわざるをえない状況に追い込んだ」と指摘。

 吉田氏の「憲法を守り、生かす」という主張は都民の共感を広げたとし、「公約を実現するために、都民と共同を広げ、さらに奮闘する」とのべています。


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