2007年4月10日(火)「しんぶん赤旗」

改憲手続き法案で与党

13日衆院通過狙う


 政府・与党は九日の連絡協議会で、九条改憲と地続きの改憲手続き法案について「今週は大きなヤマ場を迎える。採決に向け環境は整った」(自民党の二階俊博国対委員長)などとして、十三日の衆院通過を強行する方針を確認しました。与党は、十日に予定されている衆院憲法調査特別委員会の理事懇談会で、十二日の委員会採決を提案する見通しで、同法案をめぐって国会は重大な局面を迎えます。

 一方、民主党は九日、党憲法調査会の総会を国会内で開き、同党の改憲手続き法案の「修正」原案について協議、了承しました。

 同案では最低投票率を設けない立場は維持し、公務員・教員の「地位利用」による国民投票運動の禁止、組織的多数人買収罪を導入するなど、与党「修正」案と同じ立場に変更。一方で、公務員法の政治活動規制の国民投票運動への適用は除外しました。また政党に対する新聞無料広告枠は設けず、有料放送広告は投票運動の全期間について禁止するなど、与党案との違いも含まれています。十日に国会に提出します。

 自民党内からは、すでに「連休前に三回ほど参院の特別委員会で法案審議を行い、五月の中旬から下旬に成立を目指す」という発言も出ています。同法案阻止をめざす平和・民主団体などは国会前緊急集会(十一日)や日比谷野外音楽堂での「4・12大集会」などを計画し、反対運動をいっそう盛り上げようとしています。



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