2007年4月9日(月)「しんぶん赤旗」

暮らし守る宝の議席


西脇さんがトップ当選

定数2 伊吹氏元秘書に競り勝つ

京都・下京区

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(写真)トップ当選を決めて支持者と抱き合う西脇いく子さん=8日午後10時20分すぎ、京都市下京区の事務所

 京都市下京区では、京都府議選(定数二)で日本共産党の西脇いく子さん=現=が、三つ巴(どもえ)の大激戦のなか、七千四百二十五票を獲得してトップ当選。京都市議選(定数四)で無投票当選した山中渡さんとともに現有議席の確保を果たしました。

 八日午後十時二十分すぎに当選確実の報が入った事務所。歓喜の渦に包まれるなか西脇さんが到着。大きな拍手のなかで、支持者らと抱きあって喜びあい、涙を浮かべる支持者らとがっちり握手。山中さんや穀田恵二衆院議員・国対委員長、成宮まり子参院候補らと万歳を繰り返しました。

 西脇さんは、涙をぬぐいながら「みなさんの勝利です。暮らしが大変ななかで一票一票に託された願いに、精いっぱいこたえていきます。国保料の値下げや子どもの医療費の助成拡充に向けて力をあわせましょう」と決意を語ると、いっそう大きな拍手がわきました。

 選挙戦は、西脇さんと自民現職、自民党衆院議員、伊吹文明氏の元秘書で民主推薦の新人との大激戦を展開。民主党が「共産党を追い越したらいける」などと共産党落としに総力あげるなか、西脇さんと日本共産党支部・後援会では「負担増を押しつける“自民派”の二人に負けるわけにいかない」と猛奮闘、民主候補に競り勝ちました。勝ち取った歴史的勝利に、支持者は涙で顔をくしゃくしゃにして喜びを爆発させていました。


燃えて「定数2」勝つ

高知・四万十 田頭さん8選

 定数二の高知県議選四万十市区で日本共産党公認の田頭文吾郎候補(74)が八選を決めました。市内大橋通の選挙事務所には午後九時ころから約六十人がつめかけました。

 午後十時の第一回開票結果は100%のもの。いっせいに「ばんざーい」の声が起こりました。

 「日本共産党員、後援会員と地元のみなさんが自民党、公明党、民主党の地方いじめ、住民いじめの政治にいかり、燃えて私を応援してくれた結果です」と語りました。

 ずっと応援してきた男性(23)は「街中の人たちは田頭候補が市民病院医師確保のために働いてくれたこと、中山間地の人たちは田頭候補が議会で鳥獣害対策で奮闘してくれたことを歓迎してくれました。みんなが『文ちゃんを』とがんばりました」と語りました。

 同選挙区は、自民党現職、民主党新人の三人の争いでした。

 ほかに当選は、自民党現職。元東京都議の民主党新人は及びませんでした。


鳥取で「空白」埋める

市谷さん、感涙の握手

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(写真)拍手が響く中涙ながらに支持者と握手を交わす市谷氏 =8日、鳥取市

 「出た!」「よかった〜」―。鳥取県議選鳥取市区(定数十三、立候補十四人)で日本共産党の市谷とも子氏(39)=新=当選確実の一報を聞き、事務所に集まった支援者は口々に喜びの声をあげました。肩を叩き合い、目頭を押さえる人も。同県での空白議席を克服しました。

 合併に伴う市域の拡大で旧市、旧郡部の候補者が入り乱れる激戦のなか、市谷氏は「増税、負担増に苦しむ県民の切実な声をなんとしても県議会に」と、子ども医療費助成を小学校卒業まで拡充や国保・介護の負担軽減などを訴えました。

 選挙事務所に到着した市谷氏は涙ながらに支持者と握手。「『暮らしを、命を守ってほしい』という思いに後押しされて選挙をたたかいぬけました。県民の『命綱』となる日本共産党の議席の役割を果たせるように、みなさんの声に誠実に応えていきたい」と決意を語りました。


8年ぶり議席を奪還

大阪・八尾 小松さん支持者と万歳

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(写真)大阪府八尾市で8年ぶりの府議会の議席を奪還し万歳をする小松ひさしさん =8日夜、八尾市

 大阪府議選で八尾市(定数四)から立候補した日本共産党の小松ひさし候補(49)が当選。自民現、公明新、無所属現、無所属新とのあらそいの末、同市で党の議席を八年ぶりに奪還しました。

 「解同」(部落解放同盟)幹部が恐喝・強要事件を起こすなか、小松候補は同和行政の完全終結や、国保料・介護保険料値下げなどを訴えました。


長野県議に7氏当選

高村氏トップ 定数2で3氏

 長野県議選挙が八日、投開票され、日本共産党は公認を改選前から一人増やして、七氏が当選しました。

 和田明子氏(47)=長野市区=が初当選。石坂千穂氏(58)=長野市区=、藤沢詮(のり)子氏(63)=松本市区=、高村京子氏(52)=上田市・小県郡区=、毛利栄子氏(55)=岡谷市・下諏訪町区=、備前光正氏(44)=塩尻市区=、小林伸陽氏(63)=上伊那郡区=が議席を確保しました。

 毛利、備前、小林各氏は定数二の大激戦を勝ち抜きました。高村氏は定数四でトップ当選。長野市では五期目の石坂氏と新人の和田氏で二議席を奪還しました。県知事が変わって初の県議選挙。日本共産党の候補は、浅川ダム建設復活にみられる県政の後戻りを許さず、福祉・教育の充実を進めてきた県政改革の推進を掲げ、支持を集めました。


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